【更新】護国の聖女でしたが別人にされて追放されたので、隣国で第二の人生はじめます!
エリアナが解呪の力を認識できない理由は、常に力がみなぎっているためだ。聖なる力は満タンと枯渇を繰り返していたし、祈りで授けられれば、これが聖なる力だと楽に認識できたのである。
──でも訓練すれば、コントロールできるかも?
「解呪グッズはトーイの監修のもとで作ったことがある。しかし解呪効果は作成して数日内という限定的なものだったため、今のところ販売を考えていない」
アカデミー事件で使用した解呪グッズ。お香はトーイが構築した定着の魔法陣の上でお香の粉を捏ねて作り、アマンダたちが使用した手袋は甲に縫い付けた小さな魔法石に触れて解呪の力を込めたのだった。
ルードリックが限定的だとしたのは、効果がある期間をしっかり検証してないからである。
魔術師部ならば検証できるだろうが、暴走気味しそうなステアートたちの管理下に入るのは少し戸惑う。
「そうですか。残念です。それでは長官から指示されていることをしましょう。触れずに解呪できる範囲を確認と、解毒の有効範囲です」
パックンが場を仕切り、解呪の確認をすすめた。
あらゆることを試した結果、エリアナの力は稀有なため、良くも悪くも狙われる危険性があると判断された。解呪方法はトップシークレットとなる。
そのあと魔術師たちからの歓迎食事会を受け、魔術師部初訪問の日は暮れていった。