【更新】護国の聖女でしたが別人にされて追放されたので、隣国で第二の人生はじめます!
ただ問題は、陛下がもくろむ通りにエリアナに攻撃を集中させることだった。犯人の目的が皇妃になることならば、排除されるべき対象にならなければならない。
それには、最強のライバルだと認識させるアマンダのような資質が必要だろう。
こればかりは全力で「無理!」と主張したのである。
そこでエリアナが考え出したのが悪役令嬢となって罪を擦り付けられることだった。借りた本【若き公爵の愁いと最愛】を読んで「これだ!」とひらめいたのだ。
本では、過激な言動をするヒロインの友人が罠に嵌められて罪を擦り付けられそうになり、ヒロインがヒーローと協力して真犯人を暴いたのだ。
新しい妃候補の性格が悪ければ罪をかぶせやすい。犯人も行動がしやすくなり、頻繁に悪しき力を用いればエリアナが発見するのも容易くなる。解決も早いと踏んだのだが、はたしてうまくいくのか、エリアナ以外の者はみな不安そうな表情を隠さなかった。
ということで、ルードリックがつけたふたつめの条件は、サポートは親しい友人たち限定にすることだった。
それで呼び出されたのがアマンダとカトリーヌである。
ちなみに、マクスに悪役の妹でごめんなさいと言ったら、『とんでもありません! 夢のようです。架空とはいえ、エリアナさまが私の妹とは光栄の極みです!! 悪役どんとこいですよ!』と非常に感激されている。
「あの、どうでしょう?」
エリアナはくるんと回って見せた。
「ええ、エリアナが悪役と聞いて不安でしたが、意外に似合いますのね」
「これならば案外うまくできるかもしれませんわ。外見だけは、ですけれど」
アマンダとカトリーヌは心配そうだけれど一応褒められているようだ。
「ありがとうございます?」
「コホン、ではエリアナ、厳しく指導しますから覚悟なさい」
「はいっ、先生!」
「それでは、さっそくやってみてくださいませ!」