【更新】護国の聖女でしたが別人にされて追放されたので、隣国で第二の人生はじめます!

「あら、ヒロイニアさま? さきほどは一株だけと仰っていましたよね?」

 フロリアの指摘にヒロイニアの顔がさらに赤く染まった。

「そっ、それは、言葉のあやというか……希少性のアピールというか」

 あわあわするヒロイニアをシラーニャとパトリシアがくすくす笑いながら眺めている。
 ほんとうに咲いているのかしら、というヒソヒソ声も聞こえてくる。

 そんななか、ちび獅子が『もう役目終わった?』というようにエリアナを見つめて、シュンッと小さくなった。

「ちびちゃん、ありがとう」
「お嬢さま、どうぞ」

 マリービクスにバスケットを差し出され、ちび獅子を中に入れるとルシータが安堵した表情を浮かべて姿勢を元に戻した。

「今日は大変有意義なサロンになりましたね。次回は陛下も交えて行いましょうか。期待していますよ」

 終わりの言葉を述べる皇太后の視線はエリアナに向けられていた。どうやらエリアナは皇太后の期待以上の成果を上げたようである。


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