【更新】護国の聖女でしたが別人にされて追放されたので、隣国で第二の人生はじめます!
「そうそう。受け取れば、求婚を受けたことになるらしいですね」
「あら素敵ね。ロマンスですわ」
「だからご子息だけでなくご令嬢たちも多くいらしてるのですね」
「では陛下はどなたに獲物をおささげになるのかしら」
「妃候補は平等に接しなければなりませんもの。いくら陛下でも十以上も獲物を捕らえられるかしら。ささげる相手は皇太后陛下ではなくて?」
ルシータたちの会話を笑顔で聞き流していると、突如エリアナの全身にぶわっと鳥肌が立った。
──今、呪物が仕掛けられた……。
それもすごく強力な呪いが。
解呪か、距離を取るか。そっと確認してみれば、【ヴァイオレット・コール殺】の文字が躍るように出ていた。
──殺って、怖すぎる!!
どのように作動するのか、本名ではないエリアナにも効果はあるのか不明だが、身の危険は回避するべきだ。
「それではみなさま、人数分獲物を捕らえてくださるように、陛下を激励しにいきましょうか」
「それは良い考えですわね。ヴァイオレットさまも、たまにはいいことをおっしゃる」
「おほほほほ、当然です」
さっそくルシータたちを引き連れて陛下の元に向かう。
大きな木の根元付近からおどろおどろしく黒文字が出ているが、エリアナが前を通るとバツンとはじける。
大きな解呪音をごまかすためにも「おーっほっほっほ」と笑ってみた。そうやって陛下に近づいていけば、自然と人が分かれて道が開ける。
楚々とした美しい候補たちをぞろぞろ引き攣れて歩く様子は殿方たちの目を引いていた。これだけ目立っていれば、呪術師もなにもできないだろう。
「先頭のご令嬢はどこの家のお方か」
「凛として美しいお方ね」
「スグレテイル家が後方にいるということは、あのご令嬢が妃候補筆頭なのか」
貴族がたはみんな、社交界に出ていないヴァイオレットを見て噂をしている。
「あら素敵ね。ロマンスですわ」
「だからご子息だけでなくご令嬢たちも多くいらしてるのですね」
「では陛下はどなたに獲物をおささげになるのかしら」
「妃候補は平等に接しなければなりませんもの。いくら陛下でも十以上も獲物を捕らえられるかしら。ささげる相手は皇太后陛下ではなくて?」
ルシータたちの会話を笑顔で聞き流していると、突如エリアナの全身にぶわっと鳥肌が立った。
──今、呪物が仕掛けられた……。
それもすごく強力な呪いが。
解呪か、距離を取るか。そっと確認してみれば、【ヴァイオレット・コール殺】の文字が躍るように出ていた。
──殺って、怖すぎる!!
どのように作動するのか、本名ではないエリアナにも効果はあるのか不明だが、身の危険は回避するべきだ。
「それではみなさま、人数分獲物を捕らえてくださるように、陛下を激励しにいきましょうか」
「それは良い考えですわね。ヴァイオレットさまも、たまにはいいことをおっしゃる」
「おほほほほ、当然です」
さっそくルシータたちを引き連れて陛下の元に向かう。
大きな木の根元付近からおどろおどろしく黒文字が出ているが、エリアナが前を通るとバツンとはじける。
大きな解呪音をごまかすためにも「おーっほっほっほ」と笑ってみた。そうやって陛下に近づいていけば、自然と人が分かれて道が開ける。
楚々とした美しい候補たちをぞろぞろ引き攣れて歩く様子は殿方たちの目を引いていた。これだけ目立っていれば、呪術師もなにもできないだろう。
「先頭のご令嬢はどこの家のお方か」
「凛として美しいお方ね」
「スグレテイル家が後方にいるということは、あのご令嬢が妃候補筆頭なのか」
貴族がたはみんな、社交界に出ていないヴァイオレットを見て噂をしている。