早河シリーズ完結編【魔術師】
脱衣場で早河に服を脱がされるのが、なぎさは照れ臭かった。早河には今さらと笑われたが、好きな異性に服を脱がされる行為は何度経験しても、恥ずかしい瞬間だ。
柚子の香りの入浴剤を入れて黄緑色に色付く湯船には、真愛のバスタイムの相棒のピンクのひよこ達が浮かんでいた。
『真愛も小学生になって背も伸びたし、この風呂も三人で入るには狭くなったのかな』
浴槽に身を沈めて早河が呟く。なぎさは早河の両脚の間に滑り込み、彼に後ろから抱き締められていた。
「真愛が帰って来たら三人でお風呂入ろ。そのうちあの子も、親と一緒にお風呂入るの嫌って言い出すかもしれないから」
『そうだな。三人で入るか』
三匹のピンクのひよこが早河となぎさの周りを優雅に泳いでいる。
真愛の相棒のひよこ達が見ている前で、なぎさの耳たぶに早河の舌が触れた。耳たぶを舐められてピクッと身体を震わせたなぎさの肌を、早河の手が覆う。
『昔から耳弱いよな』
「弱いの知ってて攻めてくるんだから。意地悪」
早河の舌先は容赦なくなぎさの耳から首筋に降りてくる。それがそのうち胸元に達して、なぎさが甘い吐息を漏らした。
身体ごと早河の方を向いたなぎさの胸の突起が早河の口に吸い込まれてゆく。早河は唾液で濡れた口内でチュゥ、と卑猥な音を立てて、胸の突起を吸い始める。
「っ、あっ……っ! もう……。変態、えっち、スケベ」
『変態でえっちでスケベで結構』
こんな時に、こんな時だから。夫婦の時間が必要なのだ。
「んっ……。ねぇ……真愛のひよこが見てるよ。ママだけパパといちゃいちゃしてずるいって真愛が帰って来た時に告げ口されちゃう」
『あっち向かせておくか。ひよこが見るにはまだ早い』
早河が浴槽の縁に三匹のひよこを並べる。ひよこ達は壁に顔を向けて、早河となぎさに可愛らしい後ろ姿を見せていた。
ひよこの視線を気にせずに、心置きなく早河となぎさは唇を重ねた。立ち上がった二人の濡れた身体も重なって、柚子の香りのバスルームに二人分の甘い吐息が広がった。
立ったまま、なぎさは浴槽の縁に片脚を乗せた。そうして露わになった蜜壺に早河は顔を沈める。
「……あっ、んっ……!」
早河が指と舌を動かすたびに、クチュクチュ……と官能の水音が蜜壺から漏れ聞こえ、快楽に酔った女の甘い声が浴室に反響していた。
こんなことをしている場合ではないと、二人ともわかっている。それでも。
こんな時に。こんな時だから。愛が必要なのだ。
柚子の香りの入浴剤を入れて黄緑色に色付く湯船には、真愛のバスタイムの相棒のピンクのひよこ達が浮かんでいた。
『真愛も小学生になって背も伸びたし、この風呂も三人で入るには狭くなったのかな』
浴槽に身を沈めて早河が呟く。なぎさは早河の両脚の間に滑り込み、彼に後ろから抱き締められていた。
「真愛が帰って来たら三人でお風呂入ろ。そのうちあの子も、親と一緒にお風呂入るの嫌って言い出すかもしれないから」
『そうだな。三人で入るか』
三匹のピンクのひよこが早河となぎさの周りを優雅に泳いでいる。
真愛の相棒のひよこ達が見ている前で、なぎさの耳たぶに早河の舌が触れた。耳たぶを舐められてピクッと身体を震わせたなぎさの肌を、早河の手が覆う。
『昔から耳弱いよな』
「弱いの知ってて攻めてくるんだから。意地悪」
早河の舌先は容赦なくなぎさの耳から首筋に降りてくる。それがそのうち胸元に達して、なぎさが甘い吐息を漏らした。
身体ごと早河の方を向いたなぎさの胸の突起が早河の口に吸い込まれてゆく。早河は唾液で濡れた口内でチュゥ、と卑猥な音を立てて、胸の突起を吸い始める。
「っ、あっ……っ! もう……。変態、えっち、スケベ」
『変態でえっちでスケベで結構』
こんな時に、こんな時だから。夫婦の時間が必要なのだ。
「んっ……。ねぇ……真愛のひよこが見てるよ。ママだけパパといちゃいちゃしてずるいって真愛が帰って来た時に告げ口されちゃう」
『あっち向かせておくか。ひよこが見るにはまだ早い』
早河が浴槽の縁に三匹のひよこを並べる。ひよこ達は壁に顔を向けて、早河となぎさに可愛らしい後ろ姿を見せていた。
ひよこの視線を気にせずに、心置きなく早河となぎさは唇を重ねた。立ち上がった二人の濡れた身体も重なって、柚子の香りのバスルームに二人分の甘い吐息が広がった。
立ったまま、なぎさは浴槽の縁に片脚を乗せた。そうして露わになった蜜壺に早河は顔を沈める。
「……あっ、んっ……!」
早河が指と舌を動かすたびに、クチュクチュ……と官能の水音が蜜壺から漏れ聞こえ、快楽に酔った女の甘い声が浴室に反響していた。
こんなことをしている場合ではないと、二人ともわかっている。それでも。
こんな時に。こんな時だから。愛が必要なのだ。