コンネリシャス王国の  恋物語
少し歩くと問題の大黄泉の木があった。

なんだか葉っぱに元気がない。

二人も怪訝そうに見ている。

「油断するなよ。あまりご機嫌が
よくないみたいだから、
棘をはやされると面倒だ。
ばっさりやるか」

と言ってジュオン王子が剣に手を掛けようとする。

「ちょっと待って、地面も干からびているわ
雨がしばらく降っていないのかも」

ルルはそう言うと

「恵みの水よ、大黄泉の木に慈愛の雨を
降らせたまえ」

と言うと手を木に向けた。

大黄泉の木は水を受けて段々しゃんとしてきた。

たっぷりと水を降らせると、

「ねえ、黄泉の木さん、あなたの木の枝を
少しもらえないかしら、学校の魔法学の
クラスの合宿に来ているのだけれど
あなたの枝を少し貰ってくるのが
ミッションなの。
この後も仲間がやってきて枝を欲しがると
思うのだけど、分けてもらえると
うれしのだけど、お願いします」

そういってルルは頭を下げた。

それを見ていたサイラスもお願いします。

と言って同じく頭を下げてくれた。

ルルはジュオン王子の頭も持って下げさせると、ポトンと音がして小さな枝がルルの前に落とされた。

「わあ、ありがとう。
大黄泉の木さん助かったわ。嬉しい。
私はルルよ。来年また私もサイラスも
きっとここに来るからね。また会おうね」

そういってルルは枝を拾ってバイバイと手を振った。

すると木は風もないのにさわさわと枝をゆらせて答えてくれているように見えた。
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