本当の愛を知った御曹司ギタリストは歌姫を溺愛する
その時、嘘でしょってくらいの大きい音で私の腹の虫が鳴いた。

最悪!
もっと女なら淑やかにしないとだめでしょ!

「くはは。腹減ってるってお前の腹は言ってるけど?」

「そ、そうね。お腹空いてたらしいです」

こうなったらもう人事のように扱ってやろう。
腹の虫めが。

「何か買って帰るか?」

「う、うん。そうしてもらえると…喜びます」

腹の虫が。

「それ、あくまで腹の虫のせいにしようとしてる?」

そう言って笑われる。

「もう遅いよ。俺、亜里沙がどんな事しても好きだし」

ドギューンだよ!
今のはドギューンだよ!

「あ、あのっ、私たちってその…」

両想いってやつっすよね?
カレカノってやつっすかね?

そして空気を読まない私の腹の虫は治ることを知らずまだ叫ぶ。

もう!
いい加減にしろ!

ムードムード!
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