本当の愛を知った御曹司ギタリストは歌姫を溺愛する
そしてリビングに入ると、ソファに並んで座っていた両親が立ち上がり笑顔を向ける。

「おかえり。ようこそ亜里沙ちゃん」

親父は一応あのいつものテンションはまだ隠しているらしい。

「初めまして。お招きいただきありがとうございます。山科 亜里沙と申します」

亜里沙はまた品良く挨拶をする。
そしてまたごにょっと俺に口にした。

「お姉さん来てるじゃないの」

「あ、いやあれお袋」

「お袋!?」

亜里沙大声を出したあと慌てて口を押さえた。

「おやおや、元気が良くていいね。こっちが妻の花美(はなみ)だよ」

「亜里沙ちゃん、母の花美です。よろしくね。ふふふ」

お袋は亜里沙を見て笑ってニコニコしている。

「ほら、こっちへ来て座りなさい」

あわあわしている亜里沙の腰を押してソファまで連れて行く。

「綺麗ねぇ」

お袋は亜里沙をうっとりと見ている。
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