本当の愛を知った御曹司ギタリストは歌姫を溺愛する
三人を見送り俺は亜里沙のいる控室に向かう。

Elysium四人でいてもこうして大人しくしていればわりとバレない。

まぁチラチラとはデカいし見られるが、確信を持てないようで話しかけてまではこない。

ここのClubは俺たちがアマチュアの時にはまだなかったから俺もよく知らない。

控室入れんのかな。

一度亜里沙に電話をする。

『はーい』

「お疲れ。控室どこ?」

『あ、ちょっと待ってね!』

すると電話が切れて、亜里沙がヒョコっと近くの扉から顔だけ出して俺を見つけると手招きをする。

意外にも控室はすぐそこだったようだ。

中に入った俺は亜里沙しかいないのを確認して後ろ手でドアにロックをかけるとすかさず抱きしめた。

「お疲れ亜里沙。すげー良かったよ」

「ありがと。みんなは?」

「みんなはバレる前に帰った。感動してたよ。亜里沙によろしく言ってた」

「そ、そっか」

ん?

「なに。みんなに会いたかった?」

「いや、まぁ。お礼くらい言いたかったかな」

胸にモヤっと黒い感情が生まれる。
これはやきもちだ。

うわ、これが…

しかもメンバー相手に。
< 206 / 307 >

この作品をシェア

pagetop