本当の愛を知った御曹司ギタリストは歌姫を溺愛する
「亜里沙のライブを世間に見せたい気持ちと、俺だけのものにしたい気持ちと。ぐちゃぐちゃだ」

俺はなんとか笑って見せる。

亜里沙はそんな俺を見て驚いた顔をする。

「それ、私も同じだ。すんごいわかる! ぐちゃぐちゃになるよね!」

「亜里沙も?」

「うん。私の獅音なのに…って」

上目遣いで俺を申し訳なさそうに見上げる。
なんだこれ。

「そっか。そうだよ、俺は亜里沙のもの」

そう言えば亜里沙は歯に噛んだように照れ臭そうに、それでいて満足そうに微笑んだ。

「私も。獅音のもの」

ああもうやばい。
破壊力が半端ねぇ。

こいつわかってんのか?

俺がどれだけ翻弄されてるのか。
俺がどれだけ亜里沙に一喜一憂させられているのか。





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