本当の愛を知った御曹司ギタリストは歌姫を溺愛する
そして獅音が会計をしようとするので、私は止める。

「私が出す! 昨日ご馳走なったから!」

「え? いいよ。俺が誘ったんだし」

「え…でも…」

「いいから」

あんまりここでごねるのも違うか…

「あ、ありがとう」

「ん」

私はほかほかのタッパーを持ったまま一歩下がる。

「ありがとう獅音。またご馳走なっちゃった」

会計を済ませ、お店を出て車に乗って改めてお礼をする。

「いいよ。また付き合ってよ」

「あ…うん」

「まだ時間ある?」

今日は夜のライブだけだけど…
もしかしてまたホテル誘われる?

実をいうと私は昔、本当にお金に困りすぎてそういう仕事もしてた。

そこで初めても済ませたわけだけど、お金の為だったししたくてしてた仕事じゃないから…

初めては結構無理矢理だったし、気持ち悪い親父だった。
顔は良く覚えていない。

結局耐えきれなくて数回くらいしてその仕事はすぐに辞めた。
どの人の顔も覚えてない。

何度か一人が寂しくてナンパについて行った事もあったけど、結局は仕事しているような感覚になってしまって、そういう場面を前にすると何故か身体が震えてしまうのだ。
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