本当の愛を知った御曹司ギタリストは歌姫を溺愛する
「この後は予定あるの」
何もないのにそんな事を言う。
「そっか」
笑う獅音を見て何故か少し胸が痛んだ。
「獅音もこれから打ち合わせあるんでしょ?」
「夜な」
「作詞作曲もしてたんだね」
私は話題を変える。
「そうね」
会話終了。
「私、あの時獅音がキーボードで演奏した曲結構好き。でも探したけど出てこなかった」
私はめげずに話題を振る。
「ああ。あれはあの時だけのオリジナルのアレンジだったから」
「そうだったの?」
「うん。あのツアーあの日で終わりだったから最後にサプライズみたいな感じで」
「そうだったんだ」
「原曲はこれだよ」
そう言って携帯を操作して車のスピーカーで流してくれた。
「あ! これこれ!」
私はサビの部分を一緒に口ずさむ。