本当の愛を知った御曹司ギタリストは歌姫を溺愛する
「亜里沙は運転する?」

「しないよ。免許持ってない」 

お金も時間もなくて取ろうと思っても無理だったけど、返済が終わったら欲しいななんては思ってる。

「電車あるしな。彼氏とか」

彼氏ね。
いた事ないですけど。

「彼氏いた事ない」

その時キッと急ブレーキが踏まれた。

「わり。は? 彼氏いた事ない?」

信号待ちだったようだ。
そして獅音はめちゃくちゃ驚いている。

「え? うん。そんな珍しい?」

「いや…。え? 本当に?」

「ないっつーの」

「した事は?」

「…ある」

まぁ嘘つくのも変だし。

「あ、そっちはあんのね」

「数えるほどね。片手も余るくらいしかない」

そう言うとまた驚いた顔をする。

獅音はクールそうに見えて、結構コロコロ表情が変わる事がここ数日でわかった。

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