殺人容疑をかけられた悪役令嬢の真実。
「とりあえず、もう一度メイド寮に行ってみよう。今度行けば、何か分かるかもしれない」

「は、はい」

 セレスティンはレンデルの言葉に同意し、もう一度アンナの部屋に向かう。部屋は事件のままの状態で残してあるので捜査はしやすい。
 入るとアンナの遺体は処分されていたが、カラスの羽の残骸は残っていた。
 小さな手がかりでもいい、何かの突破口になれば。

 子供姿だから高い場所は見れないが、低い位置のものなら見えると思い、探してみることにする。すると、あるものを見つける。
 小さな鍵だ。イスの下に落ちていた。

「ありました。小さな鍵です」

 慌ててレンデルに見せると、彼はその鍵を受け取る。

「これは、金庫箱か何かの鍵だな。だとすると、その箱が近くにあるかもしれない」

「探してみます」

 セレスティンは、もしかしたら手がかりになるかもしれないと思い、張り切って探し出した。
 小さな体を使って、普段なかなか見ないところまで念入りに探すとベッドの下に目が映った。もしかして。
 セレスティンは、ベッドの下を覗き込む。そうしたら小型の金庫箱をを見つける。

「あ、ありました。多分これだと思います」

「本当か!? なら取り出してみろ」

「は、はい」

 セレスティンは、しゃがむと小さな手をプルプルと震わせて、必死に取ろうとする。

「うっ~もう少し」

 何とか取ることが出来た。見つけた鍵を恐る恐るはめ込んでみると、やはりピッタリだったみたいだ。ガチャッと音がすると施錠が開いた。
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