殺人容疑をかけられた悪役令嬢の真実。
「うんーと、よくわかんない。おかあさまとおとうさまは、もとへいみん? だとはいっていたけど~」

 あえて幼さを意識して、知らないふりをした。大人がやると、ただ失礼になるが、現在は5~6歳程度。
 そのうえに親が元平民となると、教養がなってなくて当然だろう。
 むしろ話が出来ない子だと思ってもらった方が都合がいい。

「……あら、そうなの? 元平民だとは……驚きね? それよりも聖女の葬儀にも来ていたわよね? もしかして聖女様と仲良かったのかしら?」

「いえ、せいじょさまは、わたしのあこがれです。どうしてもせいじょさまに、おわかれがいいたくて、レンデルおにいさまにおねがいしたんです」

「……そう。だったら、そんな聖女様を殺した悪女が許せないわよね?」

 皇后の言葉にセレスティンは肩がビクッと震え上がった。
 やはり『自分』の話題を振ってきた。どこかで話題に出されるのではないかと思っていたが、思ったよりも早く話題に出てきた。

「あくじょ……ってなんですか?」

 あえて意味が分からないことにする。

「悪女は『意地悪を楽しんでやっている令嬢』のことを言うのよ。あなたは、セレスティンっていう令嬢のことを知っているのかしら?」

 この場合は、どう答えるのが正解なのだろうか?
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