パーフェクト・フィグ



雅俊はすみれの頬にそっと指の裏を当てた。

熱がどんどん上がっている。

この熱が下がる頃には、
体調も回復していることだろう。

新しい保冷剤を頭の下に入れようとすると、
すみれの手がその腕を掴んだ。


「…」

「起きたか?」

「…」


目を開けたすみれは、
潤んだ瞳で雅俊を見上げた。


「優しいんだね、」

「…」


雅俊は何も言わずその視線を受け止めていた。

すみれの大きな瞳に、
今にも吸い込まれそうなほどに、
動けなかった。


「君。ほんとに、やさしい…」

「…そんなことはない」


ふふ、とすみれが弱々しく笑う。

雅俊が立ち上がろうとすると、
すみれはギュッと雅俊の袖をつかんだ。


「もう少し、ここにいて…」

「…」


雅俊が再びベッドに腰を下ろすと、
すみれは安心したように目を閉じた。


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