冷徹ドクターは初恋相手を離さない
「おまたせしました、チョコレートパフェです」
「ありがとうございます」
到着したチョコレートパフェが目の前に置かれると、私の手は無意識にパフェ用のスプーンを持っていた。
なんて魔力だ……。
私はこのチョコレートパフェが本当に好きだ。
アイスが多めに入っていて、コーンフレークとホイップのバランスも好み。
斜めに薄くカットされたバナナが二枚と扇形のクッキーが添えられている。カラースプレーがまぶされているのもいい。
「いただきますっ!」
私は手を合わせてから一口ずつ味わって食べていく。
「んん……幸せ……」
ふわふわとした幸せな気分を堪能しながらパフェを食べ進めていると、何か入口の方から視線を感じた。
私は何だろうとそちらを見ると、店員さんがこちらに来て声をかけてくれた。
「荒木様という方がお見えになっていますが、お連れさまでしょうか? お客様との同席をご希望されていますがいかがいたしましょうか?」
「あっ、えっ、あ、はい!? だ、大丈夫です」
「ではお連れしますね」
店員さんがそう言うと、また入口の方に戻っていった。
私がその人の名前を今ここで聞くことになるとは思ってもいなくて、変な声が出てしまった。
本当に私が知っているあの荒木先生なのかを確かめたくて背を伸ばして見てみると、たしかに荒木先生がいた。ばっちり目が合うと、大きな手を振ってにこやかに笑ってこちらに向かってくる。病院以外で会うなんて初めてだし、私服姿は新鮮な感じ。
「ありがとうございます」
到着したチョコレートパフェが目の前に置かれると、私の手は無意識にパフェ用のスプーンを持っていた。
なんて魔力だ……。
私はこのチョコレートパフェが本当に好きだ。
アイスが多めに入っていて、コーンフレークとホイップのバランスも好み。
斜めに薄くカットされたバナナが二枚と扇形のクッキーが添えられている。カラースプレーがまぶされているのもいい。
「いただきますっ!」
私は手を合わせてから一口ずつ味わって食べていく。
「んん……幸せ……」
ふわふわとした幸せな気分を堪能しながらパフェを食べ進めていると、何か入口の方から視線を感じた。
私は何だろうとそちらを見ると、店員さんがこちらに来て声をかけてくれた。
「荒木様という方がお見えになっていますが、お連れさまでしょうか? お客様との同席をご希望されていますがいかがいたしましょうか?」
「あっ、えっ、あ、はい!? だ、大丈夫です」
「ではお連れしますね」
店員さんがそう言うと、また入口の方に戻っていった。
私がその人の名前を今ここで聞くことになるとは思ってもいなくて、変な声が出てしまった。
本当に私が知っているあの荒木先生なのかを確かめたくて背を伸ばして見てみると、たしかに荒木先生がいた。ばっちり目が合うと、大きな手を振ってにこやかに笑ってこちらに向かってくる。病院以外で会うなんて初めてだし、私服姿は新鮮な感じ。