冷徹ドクターは初恋相手を離さない
「じゃあ行くぞ」
「はい」
私はシートベルトを着用して、膝の上にバッグを置いた。
すると、直哉さんが飲み物を後部座席から取って渡してくれた。
「今日は気温も高いから飲み物ちゃんと飲んで」
「はい。あっ、すみません。ありがとうございます」
そう言うと直哉さんは私がよく飲んでいるペットボトルの麦茶をくれたのだ。
直哉さんはこうした小さな気遣いができる人で、なおかつそれを受けた相手が、気を遣わせてしまったな、と思ってしまわない程度にこなしていてスマートだ。そういうところが彼の尊敬するところでもある。
「あの、私からはこれを。良かったら道中で食べてください」
「ありがとう」
レモン味のグミを渡すと、センターコンソールに置いてくれた。
直哉さんは意外と甘いものが好きだということも最近わかって、ドライブデートをする時の差し入れには食べやすく甘いものだとグミがちょうど良いと思って選んだものだ。
これで合っているかはわからないけれど、これからちゃんと直哉さんの好みを知っていきたいと思いながらグミを見ていると、車が発進したので顔を上げた。
「はい」
私はシートベルトを着用して、膝の上にバッグを置いた。
すると、直哉さんが飲み物を後部座席から取って渡してくれた。
「今日は気温も高いから飲み物ちゃんと飲んで」
「はい。あっ、すみません。ありがとうございます」
そう言うと直哉さんは私がよく飲んでいるペットボトルの麦茶をくれたのだ。
直哉さんはこうした小さな気遣いができる人で、なおかつそれを受けた相手が、気を遣わせてしまったな、と思ってしまわない程度にこなしていてスマートだ。そういうところが彼の尊敬するところでもある。
「あの、私からはこれを。良かったら道中で食べてください」
「ありがとう」
レモン味のグミを渡すと、センターコンソールに置いてくれた。
直哉さんは意外と甘いものが好きだということも最近わかって、ドライブデートをする時の差し入れには食べやすく甘いものだとグミがちょうど良いと思って選んだものだ。
これで合っているかはわからないけれど、これからちゃんと直哉さんの好みを知っていきたいと思いながらグミを見ていると、車が発進したので顔を上げた。