向日葵の園
「……はぁー、あぁ、もう。私ってなんでこう妹に甘いのかな」

「えっ?じゃあ、いいの!?」

「言っとくけど私が行くって言ったってお母さんは反対するかもしれないんだからね?」

「だーいじょうぶだよ。お姉ちゃんはもう十九歳だし。世の中では成人でしょ?」

「親からしたらぜんっぜん子どもなんです」

「親になったことないくせに」

「そんな憎まれ口叩くならさっきのは撤回だね?」

「あーっごめんなさい!」

「ほんと呆れた。まぁとにかく憂に相談してみるよ。親の前に、憂の家族が承諾してくんなきゃ元も子もないんだし」

「本当にありがとうお姉様ぁー!」

「陽毬。あんたしばらく私のパシリだからね」

「こっわ」
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