向日葵の園
「……り……ひま……陽毬っ!」

「ぅ…わぁ…!」

「ちょっと何よ、びっくりするじゃないっ!」

「びっくりしたのはこっちだよ!」

「はぁ…、もう。ほんと呆れた」

腰に手を当てて私を見下ろしているお姉ちゃんが
本当に心底呆れている表情をしている。

昨日、閉め切ったはずのカーテンは開け放たれていて
眩しい太陽の光が燦々(さんさん)と差し込んでいる。

あんなにモヤモヤしていたのに
いつの間にか眠っていたみたい。

そしてどうやら…。

「何回呼んでも起きないんだから。みんなとっくに出掛けたわよ」

「はい。ごめんなさい」

私だけ、大寝坊したらしい。

って言っても、二日目に何をするか予定が決まっていたわけじゃない。
みんなそれぞれしたいことをしに行っているのだろう。
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