向日葵の園
「都くんは人を信じ過ぎるのがたまにキズだね。そのせいでこんなとこまでやって来て骨折までしちゃってんのにさ。″痛み止め″も完全に信じてたでしょ。ごめんね、きみのこと、新薬の実験道具にしちゃった。夢を砕かれたまま、また一年間頑張るなんてもう苦しいでしょ?だからなんにも考えなくていいようにしてあげたんだよ」

「ふざけないでよ…。都はまだあと一年猶予があるって、だから頑張れるって…まだ希望は捨ててなんかなかったのに」

「この子はもういいんだってさ」

憂さんが綴の体を強く押して、
その反動で綴は床に転がった。

「いいって…」

「きみ達の会話、ちゃんと聞かせてもらってたよ。この世に幸せなんて一つも無い。だったら早く死んでしまいたいんだってさ。騒がないし聞き分けもいいし、助かったよ。ヒマワリちゃんも罪だねぇ。一人の少女から恋を奪い、自分は恋を取り戻す為にこの子を消そうって、もう決めてたんでしょ?ヒマワリちゃん、きみって本当に最低で人間らしくて最高だよ!姉を失おうが親友を失おうが、絶望しても絶望しても希望を作りにいくんだもん。強いねぇ。やっぱりきみは思った通り、最終兵器のシンボルだ」

「なに…」
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