~転生悪役令嬢の裏道攻略~ シークレットキャラとたどり着く、処刑回避後のハッピーエンド
どうして突然この場に現れたのか、全然状況が読めず固まるミリィの方につかつかと歩み寄ってくると、デールは居丈高に告げた。
「この王宮は俺の庭。立ち入ってならぬ場所などあるものか。不敬だぞ、ガーフィール」
これには父のガーフィールも弱り顔ながら文句を言う。
「ま、参りましたなぁ。で、ですが、いかに王太子といえども。このような狼藉はさすがに見過ごせませぬぞ。いったい何用でこの場に参ったのです?」
「俺とて、このような鉄臭い場所に好んで訪れたりはせぬわ。だがしかし、少々おもしろい知らせがあったのでな。ほれ、お前も見て見るがいい。泡を吹くぞ」
だが、そんな咎めに王太子は傍若無人な態度で切り返すと、ミリィの隣に並んで一通の手紙を机の上に投げ出した。
そこに記されていた名前に、ミリィは驚く。
「ジェミー、御嬢様から?」
「ふん、お前の主人は身の程知らずにもほどがある。この俺を顎で使おうとはな。だが、今回ばかりは、あの不遜な弟に立場をわからせるため、手を貸してやる」
「この王宮は俺の庭。立ち入ってならぬ場所などあるものか。不敬だぞ、ガーフィール」
これには父のガーフィールも弱り顔ながら文句を言う。
「ま、参りましたなぁ。で、ですが、いかに王太子といえども。このような狼藉はさすがに見過ごせませぬぞ。いったい何用でこの場に参ったのです?」
「俺とて、このような鉄臭い場所に好んで訪れたりはせぬわ。だがしかし、少々おもしろい知らせがあったのでな。ほれ、お前も見て見るがいい。泡を吹くぞ」
だが、そんな咎めに王太子は傍若無人な態度で切り返すと、ミリィの隣に並んで一通の手紙を机の上に投げ出した。
そこに記されていた名前に、ミリィは驚く。
「ジェミー、御嬢様から?」
「ふん、お前の主人は身の程知らずにもほどがある。この俺を顎で使おうとはな。だが、今回ばかりは、あの不遜な弟に立場をわからせるため、手を貸してやる」