~転生悪役令嬢の裏道攻略~ シークレットキャラとたどり着く、処刑回避後のハッピーエンド
いつもなら這って足を掴んででも他陣営の貴族を取り込もうとするロドムすら、先の見えない勝負を、指を咥えて見ているしかない状況。デールにとって最後通牒のようなその言葉。
だが――デールはおかしくてたまらなかった。
「クッ。クククク。神などという者がいるのなら、あれが弟に生まれた時点で俺はとっくに見限られておるわ。ハハハハハッ!」
「デ、デール様?」
彼は狂ったように楽しそうに笑う。
そして、次に発した言葉は、ロドムにとって予想外の決断だったようだ。
「決めた。ロドムよ、フーバー家と、ランデルシア家に連絡しろ」
「後援の者たちのみならず、ランデルシア家にも、でございますか!? それは、どういう――」
「わからぬか。その意味が」
長い付き合いだ。瞳に今までとは違う輝きを宿した主を見てロドムは察すると、額に汗しつつ目を閉じた。
「本当に、よいのですな? 後戻りは敵いませぬぞ」
だが――デールはおかしくてたまらなかった。
「クッ。クククク。神などという者がいるのなら、あれが弟に生まれた時点で俺はとっくに見限られておるわ。ハハハハハッ!」
「デ、デール様?」
彼は狂ったように楽しそうに笑う。
そして、次に発した言葉は、ロドムにとって予想外の決断だったようだ。
「決めた。ロドムよ、フーバー家と、ランデルシア家に連絡しろ」
「後援の者たちのみならず、ランデルシア家にも、でございますか!? それは、どういう――」
「わからぬか。その意味が」
長い付き合いだ。瞳に今までとは違う輝きを宿した主を見てロドムは察すると、額に汗しつつ目を閉じた。
「本当に、よいのですな? 後戻りは敵いませぬぞ」