道具屋の看板娘、冒険者名は『死神』です。アイテム過剰購入冒険者にムカつきますが、ギルマスにはイヤな奴だと思われたくありません
ラヴィーネはおそらく冒険者が森へ入り、森の生き物をレベル上げのために狩ったに違いないと思っている。

また道具屋で買った毒を加工して毒を強化し、毒矢を作り試し射ちしたのだろうと。

村長は運悪く、毒のついた流れ矢に当たったのだと。

村の入り口付近の森には規正線を張り、むやみに冒険者が入れないようにしている。

森や林には畑では栽培できない野生の薬草の生息地もあり、その生息地が踏み荒らされていることもある。

不届きな冒険者が侵入してきていることはラヴィーネも村の住人も把握している。

村長を射貫いた毒矢は落ちておらず、証拠はない。

腹立たしい限りたが、証拠がないことには策がなかった。

薬草をあれこれ集め、調合を繰り返しても村長を射貫いた毒矢に塗られた毒は、再現できない。

ラヴィーネは調合で加工した毒ではないと、もはや確信していた。
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