道具屋の看板娘、冒険者名は『死神』です。アイテム過剰購入冒険者にムカつきますが、ギルマスにはイヤな奴だと思われたくありません
3章 ボロボロの冒険者
「どうぞ、おかけください」
ギルドマスターは丁重にラヴィーネを迎え入れた。
「あなたが亜人やドワーフを大切になさっているのは承知していますが、冒険者をあのように煽っては」
「わかっていますわ。でも今回ばかりは我慢なりませんの。これを先ず観ていただきたいの」
ラヴィーネは村長の娘がつけた治療日誌を差し出した。
「これは?」
「村長の怪我の具合ですわ。もう数ヶ月も毒で苦しんでいますの」
ギルドマスターはラヴィーネの言葉が言い終わるが早いか、治療日誌を開き読み始めた。
何ページか読み進めると、ギルドマスターの顔がしだいに曇った。
「……酷いですね。毒消しの効かない毒が」
ギルドマスターは頬杖をつき唸りながら開いた方の手で、さらに治療日誌を読み進めた。
「わたくしはもし、毒強化のスキルを持った冒険者がいるとしたら、毒消しの効かない毒も有り得ると思っているんですの」
ギルドマスターは丁重にラヴィーネを迎え入れた。
「あなたが亜人やドワーフを大切になさっているのは承知していますが、冒険者をあのように煽っては」
「わかっていますわ。でも今回ばかりは我慢なりませんの。これを先ず観ていただきたいの」
ラヴィーネは村長の娘がつけた治療日誌を差し出した。
「これは?」
「村長の怪我の具合ですわ。もう数ヶ月も毒で苦しんでいますの」
ギルドマスターはラヴィーネの言葉が言い終わるが早いか、治療日誌を開き読み始めた。
何ページか読み進めると、ギルドマスターの顔がしだいに曇った。
「……酷いですね。毒消しの効かない毒が」
ギルドマスターは頬杖をつき唸りながら開いた方の手で、さらに治療日誌を読み進めた。
「わたくしはもし、毒強化のスキルを持った冒険者がいるとしたら、毒消しの効かない毒も有り得ると思っているんですの」