迎えにきた強面消防士は双子とママに溺愛がダダ漏れです
二台、三台と、時間差で消防車が通り過ぎていく。
けっこう大きい火事なのかな。橙吾さんはきっと乗っていたよね。
エコバッグを持っていない方の手で、太鼓を打ち鳴らしているかのような拍動を続けている胸を押さえる。
そうこうしているうちに、また新たな消防車が走り抜けていった。
あまりに出動数が多い。いったいなにが起きたのか。
マンションの方向でもあるので、転ばないように気を配りながらひとまず歩みを進めていると、背後からバタバタと騒がしい足音と声が聞こえた。
立ち止まって振り向くと、大学生くらいの男性三人がスマートフォン片手に走っている。
「まだ!?」
「もう少し、すぐそこ!」
「ヤバいって。十台は来てる」
もしかして火災現場に向かっている? そうだとしたら、すぐそこって、私の知っている地域なのではないだろうか。
昔から感受性が強いので、ニュース番組ですら悲しみを引き連れてくるようなものは見ないようにしている。だから事故や火災現場に近づこうという発想すらないのだが、妙な胸騒ぎがして気にせずにはいられなかった。
けっこう大きい火事なのかな。橙吾さんはきっと乗っていたよね。
エコバッグを持っていない方の手で、太鼓を打ち鳴らしているかのような拍動を続けている胸を押さえる。
そうこうしているうちに、また新たな消防車が走り抜けていった。
あまりに出動数が多い。いったいなにが起きたのか。
マンションの方向でもあるので、転ばないように気を配りながらひとまず歩みを進めていると、背後からバタバタと騒がしい足音と声が聞こえた。
立ち止まって振り向くと、大学生くらいの男性三人がスマートフォン片手に走っている。
「まだ!?」
「もう少し、すぐそこ!」
「ヤバいって。十台は来てる」
もしかして火災現場に向かっている? そうだとしたら、すぐそこって、私の知っている地域なのではないだろうか。
昔から感受性が強いので、ニュース番組ですら悲しみを引き連れてくるようなものは見ないようにしている。だから事故や火災現場に近づこうという発想すらないのだが、妙な胸騒ぎがして気にせずにはいられなかった。