迎えにきた強面消防士は双子とママに溺愛がダダ漏れです
「さーちゃん、ご飯食べよう」

「あーい」と返事をして桜子が席に着く頃には、もう紅汰はパンをぼろぼろとこぼしながら食べていた。

 私は白米を解凍したものの上に、納豆と卵をかけたものを口にかき込む。お茶を流し込んだあとは急いで身支度に取り掛かった。

 カウンターキッチンがある場所に壁掛け鏡を設置しているので、ふたりを見守りながら立ったまま化粧をするのが日常だ。

 双子が生まれるまでは化粧は濃くするのが好きだったけれど、丁寧に時間をかける余裕がないし、家事育児をしていると真冬でも汗をかくことがあるので徐々に薄くなった。

 これはこれで似合っていると姉からお墨付きをもらったし、最近は私自身も見慣れて、昔の写真を見ると違和感を抱くほど。
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