迎えにきた強面消防士は双子とママに溺愛がダダ漏れです
「上手にじゅーじゅーって料理出来たから、お皿にのせようか」

 どうにか一通りの流れが終わるように誘導する。お皿を持って近付くと、紅汰はフライパンから食べ物を移す。

 よしよし、順調だ。

「ママー、ちっち」

 桜子の声に思考を一旦停止し、天井を仰いだ体勢で目を瞑った。

 終わった。何故このタイミングで……。

 トイレトレーニング中の双子は基本的におむつを穿いているのだが、こちらが誘ったときや、気が向いたときだけ本人たちがトイレに行ったりする。

 大人の都合で今はやめておこうなんて口走った日には、これまでの苦労が水の泡となる。

 頑張れ、自分。

 折れかけた心を奮い立たせ、桜子を抱えてトイレへ急ぐ。補助便座を使って上手に用を足せたので、盛大な拍手とともに褒めちぎった。
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