迎えにきた強面消防士は双子とママに溺愛がダダ漏れです
店舗の駐車場に車を停め、念のために周囲に目を凝らす。
いるはずのない橙吾さんの姿を探している自分に溜め息をつき、波立っている感情の波を落ち着かせようと深呼吸する。
遭遇したらどうしようといらぬ心配をして滑稽だ。そもそも店に来るわけがないよね。元恋人が勤めていた場所になんて近寄りたくないはずだもの。
「さーちゃん、こうくん、行こうか」
ふたりを連れて車から下り、久し振りに店のなかに入る。ショウケースの向こう側には見知らぬスタッフがいて、「いらっしゃいませ」と声を掛けられた。
無性に寂しくなる。もうここは私の居場所ではないのだ。
「小早川桃花と申します。店長と約束をしているのですが……」
「ああ! お待ちくださいね! 店長ー!」
大学生だろうか。若くて元気のいい可愛い子だ。
奥から店長が出てきて朗らかに笑う。
「わざわざ来てもらってごめんね。俺が行けたらよかったんだけど、直近で都合がつかなくて」
そう言うくらいだから急ぎの要件ってことだよね。予想がつかないので、どういうテンションで反応していいのか迷う。
いるはずのない橙吾さんの姿を探している自分に溜め息をつき、波立っている感情の波を落ち着かせようと深呼吸する。
遭遇したらどうしようといらぬ心配をして滑稽だ。そもそも店に来るわけがないよね。元恋人が勤めていた場所になんて近寄りたくないはずだもの。
「さーちゃん、こうくん、行こうか」
ふたりを連れて車から下り、久し振りに店のなかに入る。ショウケースの向こう側には見知らぬスタッフがいて、「いらっしゃいませ」と声を掛けられた。
無性に寂しくなる。もうここは私の居場所ではないのだ。
「小早川桃花と申します。店長と約束をしているのですが……」
「ああ! お待ちくださいね! 店長ー!」
大学生だろうか。若くて元気のいい可愛い子だ。
奥から店長が出てきて朗らかに笑う。
「わざわざ来てもらってごめんね。俺が行けたらよかったんだけど、直近で都合がつかなくて」
そう言うくらいだから急ぎの要件ってことだよね。予想がつかないので、どういうテンションで反応していいのか迷う。