迎えにきた強面消防士は双子とママに溺愛がダダ漏れです
厨房に案内されると、私が勤めていた頃に入ったパティシエの渚(なぎさ)ちゃんが作業中の手もとからぱっと顔を上げた。
「桃花さん、お疲れさまです」
たったひと言だけだが、にこにこ顔を向けられて胸が温かくなる。お菓子は繊細で時間との勝負なので目を離せないし、彼女にとって最大限の挨拶なのだ。
私が抜けてから新しいパティシエを雇ってはいるが、なかなか定着せずに辞めていくと店長が悩みを吐露していた。
現在もひとり足りていない状態で、すごく大変なのは身に沁みてわかっている。店長が千葉店へ来られないのもそのせいだったりする。
パイプの丸椅子を持ってオーブンから離れた場所に移動し、子どもたちには店長からもらった店の商品である無添加クッキーを渡した。
「少し見ない間に、また大きくなったね」
たくさん迷惑をかけたので、店長には橙吾さんと交際して別れに至った経緯について話してある。
偏見を持たず、これまでと変わらない態度で接し、私の都合を最優先で働かせてくれている店長には足を向けて寝られない。
「桃花さん、お疲れさまです」
たったひと言だけだが、にこにこ顔を向けられて胸が温かくなる。お菓子は繊細で時間との勝負なので目を離せないし、彼女にとって最大限の挨拶なのだ。
私が抜けてから新しいパティシエを雇ってはいるが、なかなか定着せずに辞めていくと店長が悩みを吐露していた。
現在もひとり足りていない状態で、すごく大変なのは身に沁みてわかっている。店長が千葉店へ来られないのもそのせいだったりする。
パイプの丸椅子を持ってオーブンから離れた場所に移動し、子どもたちには店長からもらった店の商品である無添加クッキーを渡した。
「少し見ない間に、また大きくなったね」
たくさん迷惑をかけたので、店長には橙吾さんと交際して別れに至った経緯について話してある。
偏見を持たず、これまでと変わらない態度で接し、私の都合を最優先で働かせてくれている店長には足を向けて寝られない。