迎えにきた強面消防士は双子とママに溺愛がダダ漏れです
「……ここって、ここですか?」

 人差し指で床を指し示す。

「そう、ここ。渚ちゃんにも意見を仰いだら、ももちゃんがいいって」

 驚いて渚ちゃんを見る。作業に集中しており、私の熱視線に気づかない。

「短時間勤務制度を使って、六時間働くことになる。保育園が休みの日曜日を固定休にすれば、正社員として戻ってこられるんじゃないかなと思って」

「でも、この子たちが体調を崩したりしたら……」

 みなまで言わずとも理解したらしい店長は、うんうんと頷く。

「もちろん休んでもらうよ。どうにもならないときは千葉からヘルプに来てもらう方法もあるけど、まずはもうひとり雇うつもり」

「パティシエが四人になるってことですか?」

「パートさんの代わりに、店頭に出てもらう時間は増えるかな」

 なるほど。レジ業務と兼任すれば、人件費が大幅に上がるのを防げるのかもしれない。
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