迎えにきた強面消防士は双子とママに溺愛がダダ漏れです
「一緒に連れていくよ。ほしいものがあったら、買わせてもいいのか?」

「昆布のおにぎりをあげようと思っていたから、それを持たせてあげてほしい」

「了解」と短い返事をして、橙吾さんはコンビニエンスストアへ入っていった。

 食べ終えたらこうくんをトイレに誘おう。それから帰って小一時間昼寝して、スーパーに買い物に行って……でも、公園にも連れていきたい。

 たくさんあるやりたいことに対し時間が足りない。時短勤務とはいえ今より労働時間は増えるし、家事育児仕事をうまく回していけるのか不安だな。もちろん、やるしかないのだけれど。

 戻ってきた橙吾さんは紅汰をベンチに座らせて、ビニール袋からおにぎりを三個取り出す。

「はい、桃花の」

 手渡された袋から自分のものを取り出しつつ、橙吾さんの様子をうかがった。包装を取ったおにぎりを紅汰にあげたあと、橙吾さんは残りのおにぎりも同じように包装を取ってかぶりつく。

 もう座るスペースがないので立ったままだし、私たちを送っていくがために質素な昼食にさせて申し訳なさすぎる。
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