迎えにきた強面消防士は双子とママに溺愛がダダ漏れです
「妊娠とは関係ないところで別れているんだよ。仮に橙吾さんの子どもができたとしても、やり直そうとは考えなかった」

「自立心が強いところは桃花のいいところだ。でも、ふたりの課題をひとりのものとして扱わないでくれ」

 一応誤魔化しているつもりだが、橙吾さんは確定事項として進めていく。

 責めたり、怒ったり、呆れてもいいのに。

「付き合っている男はいるのか」

 首を左右に振る。

 三年も前から自分のなかに橙吾さんが居座っているのに、別の人を好きになるわけがない。

「それなら、また前のように会おう」

「やめた方がいいと思う。私たち一度ダメになっている関係だよ」

 別れてからも大切な人とか、世の中には割り切って接することができる人はいるけれど、私には難しい。
< 156 / 244 >

この作品をシェア

pagetop