迎えにきた強面消防士は双子とママに溺愛がダダ漏れです
「どうした?」

「ん?」

「にこにこしているから」

 頬が緩んでいる自覚はあるが、突っ込まれると恥ずかしくなる。

「内緒だよ」

 本音をさらけ出せるわけがない。そんな真似をしたら橙吾さんがやきもちを隠すようになるかもしれないもの。

 不思議そうな顔をしたものの、私の頭をするりと撫でるだけで話題を流した橙吾さんは大人だ。

 支度を終えて、双子を起こさないように忍び足でベッドに入る。

 シングルベッドをふたつくっつけて寝ているので、身体が大きい橙吾さんはかなり窮屈そうだ。

「子どもを潰しそうだな」

 本気で心配しているところに愛情を感じて、静かにしなければいけないのに笑い声が抑えられない。

「端っこにしようか。橙吾さん奥に行って」
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