迎えにきた強面消防士は双子とママに溺愛がダダ漏れです

 まだ双子が生まれていない私と橙吾さんがデートしている夢を見た。これは夢だと分かってから、瞼の向こうに明るさを感じて目を開ける。

 肌が汗ばんでいて大きく息をつき、手に感じる重みの正体にまた安堵の息を漏らした。

「うなされていたけど、怖い夢でも見たか?」

 双子は布団を蹴飛ばして、とんでもない寝相でまだ眠っている。うしろを振り向くと、橙吾さんが私の人差し指を擦りながら欠伸をした。

 先に起きて、暇潰しに私の手で遊んでいたのだろうか。

「橙吾さんの夢を見た」

 正直に答えると、柔和な表情がぴしりと固まる。

「夢は楽しかったよ。暑かったのかな。汗かいちゃった」

「俺の体温のせいだろうな」

 なるほど、と頷いた。橙吾さんと一緒なら真冬は暖房いらずかもしれない。
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