迎えにきた強面消防士は双子とママに溺愛がダダ漏れです
「まだ寝るか?」

 時計を見やると六時になるところだった。

「起きようかな」

 身体をくるりと反転させて仰向けになり、うーんと伸びをする。するといきなり橙吾さんが覆い被さり、影で視界が暗くなった。

 何事かと驚いているところに優しいキスが降ってきて、息をするのを止める。柔らかな唇はすぐに離れていき、どさっと大きな身体が右隣に横たわった。

 まだ寝惚けているのとキスの余韻で、頭がぼうっとして働かない。

「……え?」

 おそらく一分は経過していたと思う。驚きの声を発すると、「え」と同じように返された。

 顔を見合わせて、一拍置いて互いに破顔する。

 こうして穏やかな朝を迎えられて、橙吾さんとこの幸せを分かち合えるのが心の底から嬉しい。

「橙吾さん、大好き」

 ぎゅうっと抱きつくと、「俺もだよ」と脳みそが溶けてしまいそうな甘い声が落ちてくる。
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