迎えにきた強面消防士は双子とママに溺愛がダダ漏れです

 朝ご飯を食べて身支度を整え、今日はどこに遊びに行こうかと相談しているとインターフォンが鳴った。

 まだ朝の八時半だ。訝しい気持ちでモニターを確認すると、画面に映っている人物に驚愕する。

「お姉ちゃん!?」

「おはよう。開けて~」

 突然の来訪にわけがわからないまま開錠し、四人揃って姉を出迎えた。双子がリビングで遊んでいるので、見守る形でカーペットの上に輪を作って座る。

「昨日子どもと寝落ちしちゃって、起きて桃花からのメッセージ読んで、居ても立っても居られなくて、来ちゃった」

 てへ、と効果音をつけられそうな顔をしているが、橙吾さんに迷惑をかけているので笑えない。

 なにもこんな早朝に突撃してこなくてもいいのに……。

「ごめん、橙吾さん」

 私が謝ると、橙吾さんは目を大きく開く。

「どうして謝るんだ。こっちから早苗さんにご挨拶に行くべきなのに、こうして手間をかけさせて、むしろ俺が謝るべきだろう」

 なんて優しいの。
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