迎えにきた強面消防士は双子とママに溺愛がダダ漏れです
 妙に落ち着かなくて立ったままそわそわしていると、橙吾さんが私を抱き寄せた。顔が近づいてそっと目を閉じると、柔らかなものが唇に触れる。

「今から桃花を抱きたい。いいか?」

 清々しいほど単刀直入だ。しかしそれは私も同じ。

「触れてほしいって思ってた」

 橙吾さんの目元が優しく細められる。なにもかも包んで守ってくれるようなこの笑顔が大好きだ。

「桃花……」

 甘い声で呼ばれ、再び唇を塞がれる。何度も何度も唇を重ねていると、足に力が入らなくなってきて、橙吾さんの背中に腕を回してしがみついた。

 静かなリビングには私たちの吐息と、混ざり合う水音だけが響いている。

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