迎えにきた強面消防士は双子とママに溺愛がダダ漏れです
 何事もなく昼休憩に入って食事を取り、午後から訓練プログラムに入ったときだった。ピー、ピー、と出動指令音が署内に流れた。運転を担う救急機関員が位置を確認するために通信室へ急ぐ。

「行くぞ」

 同じチームの佐橋を促し、俺自身も消防車に乗り込み現場へ急行した。

 要救助者は怪我を負っていたものの命に別状はなかったし、火災被害も最小限で抑えられたとはいえ一瞬たりとも気が抜けない状況だったため、無事に消火と救助活動が終わったころに襲ってきた倦怠感はすごかった。

 署に戻ると空では夕暮れが始まっていて、その情緒ある雰囲気がまた疲労を引き連れてきた。

 隊の全員が集まり、伝達事項や各種災害での活動の検討などを実施し、事務処理を終えて夕食でお腹を満たし、入浴を済ませると仮眠をとることができる。
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