迎えにきた強面消防士は双子とママに溺愛がダダ漏れです
「お疲れさま。どこ行っていたの?」
「ラーメン食べてきました」
「おー、いいね」
軽快なやり取りをして、男性が俺を視界にとらえて会釈する。失礼にならないようにこちらも返すと、男性はすぐに桃花さんに向き直った。
「ももちゃん、リップ忘れていたよ。ピンク色の、なんかお洒落な瓶に入ったやつ」
「えっ、気づかなかった。持っていますか?」
桃花さんは両手のひらを男性に差し出す。
「いや、置いてきた」
「残念」
わざとらしく大袈裟に項垂れた桃花さんの様子は、誰が見ても冗談なのがわかる。
「気をつけて帰ってね」
「はい。ありがとうございます」
場を長引かせることなく切り上げる振る舞いはスマートで、大人の余裕が醸し出ている。去り際にもう一度俺へ目礼した男性は颯爽と去っていった。
ももちゃん、か。女性をちゃん付けで呼ぶのは苦手なので、小さい子ども以外そんなふうに呼んだことはないが、たしかに彼女の雰囲気にはあっている。
正直、桃花さんって呼ぶより百倍いい。
「ラーメン食べてきました」
「おー、いいね」
軽快なやり取りをして、男性が俺を視界にとらえて会釈する。失礼にならないようにこちらも返すと、男性はすぐに桃花さんに向き直った。
「ももちゃん、リップ忘れていたよ。ピンク色の、なんかお洒落な瓶に入ったやつ」
「えっ、気づかなかった。持っていますか?」
桃花さんは両手のひらを男性に差し出す。
「いや、置いてきた」
「残念」
わざとらしく大袈裟に項垂れた桃花さんの様子は、誰が見ても冗談なのがわかる。
「気をつけて帰ってね」
「はい。ありがとうございます」
場を長引かせることなく切り上げる振る舞いはスマートで、大人の余裕が醸し出ている。去り際にもう一度俺へ目礼した男性は颯爽と去っていった。
ももちゃん、か。女性をちゃん付けで呼ぶのは苦手なので、小さい子ども以外そんなふうに呼んだことはないが、たしかに彼女の雰囲気にはあっている。
正直、桃花さんって呼ぶより百倍いい。