迎えにきた強面消防士は双子とママに溺愛がダダ漏れです
「橙吾さんのものにして」

 お願い、もっと愛して。

 さすがに告げられなかった想いを読み取ったかのように、激しさを増した快楽の波に飲み込まれた。

 私たちの関係を変えたのは橙吾さんの挑戦的な性格のおかげだ。あとから橙吾さんへの想いを自覚しても私は自ら行動できなかったはず。

 今だって私の望みを叶えるべく、予定とは違う行動を起こしてくれたのだろうし、私には持ちえない内面の強さやまっすぐさに憧れる。

 燃え上がるような始まりではなかったけれど、一度勢いを増した情熱は広がり続けている。

 初めてこんなにも深く誰かを愛してしまってなんだか怖い。

 橙吾さんが私のそばからいなくなったらどうしようという、起きてもいない不安にまで駆られるような感情は、普通の恋愛とは違うのかな。

 わからないから、とりあえず今は夢心地のままでいようと、ざわつく胸の音に耳を塞いだ。

< 77 / 244 >

この作品をシェア

pagetop