迎えにきた強面消防士は双子とママに溺愛がダダ漏れです
「悪い。桃花があまりにも可愛かったから、我慢できなかった」

 ひとしきり吐息までも奪うような深い口づけをした橙吾さんは、額をこつんと合わせた状態で囁く。

 こんなことされたら今度は私が我慢できなくなるのだけれど。

 明後日は互いに休みなので一日ゆっくり過ごす予定になっている。それまでのおあずけか……。

 千葉へ引っ越したらこうして急遽会うこともできない。新しい環境で、責任ある立場からのプレッシャーからきっと辛くなるときだってある。そんなとき橙吾さんに会えない寂しさに耐えられるかわからない。

 この考え方は甘ったれているのかな。安心して甘えられる対象ができて、甘えが出ているのかもしれない。でも、橙吾さんが隣にいると、すべてを委ねたいと思ってしまう。
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