幽霊姫は止まれない!
「うわっ! こんなところで脱がないでくださいッ」
バサリと勢いよくデイドレスを脱ぎ始めた私にオスキャルが叱るように叫ぶが、そのまま全て脱ぎ捨てると実は今日起きた時からずっとドレスの下に着こんでいた騎士の訓練着が現れる。オスキャルを驚かせること含め計画していたことだった。
「さ、流石オスキャル殿の恋人ですな」
「どういう意味ですか!?」
ひきつった笑みを浮かべながら騎士団長が言った言葉にすかさずオスキャルが噛みつくがそれも無視し、私は両手を腰に当てて胸を張る。
「さぁ! 訓練を始めましょう!」
私のその言葉に完全に諦めた表情になったオスキャルが、苦しそうに「かしこまりました」とだけ呟いたのだった。
いざ始めた訓練。
私は当たり前のように――
「も、もうダメだわ……」
――ダウンしていた。
「大丈夫ですか、エヴァさ……、エヴァ」
「これが大丈夫に見える……?」
ゼェゼェと荒い呼吸を繰り返し、なりふり構わず地面へとへたりこんでいる私へ、飲み物を手渡しながら心配そうにオスキャルが覗いてくる。
(訓練を舐めていたつもりはないんだけれど)
バサリと勢いよくデイドレスを脱ぎ始めた私にオスキャルが叱るように叫ぶが、そのまま全て脱ぎ捨てると実は今日起きた時からずっとドレスの下に着こんでいた騎士の訓練着が現れる。オスキャルを驚かせること含め計画していたことだった。
「さ、流石オスキャル殿の恋人ですな」
「どういう意味ですか!?」
ひきつった笑みを浮かべながら騎士団長が言った言葉にすかさずオスキャルが噛みつくがそれも無視し、私は両手を腰に当てて胸を張る。
「さぁ! 訓練を始めましょう!」
私のその言葉に完全に諦めた表情になったオスキャルが、苦しそうに「かしこまりました」とだけ呟いたのだった。
いざ始めた訓練。
私は当たり前のように――
「も、もうダメだわ……」
――ダウンしていた。
「大丈夫ですか、エヴァさ……、エヴァ」
「これが大丈夫に見える……?」
ゼェゼェと荒い呼吸を繰り返し、なりふり構わず地面へとへたりこんでいる私へ、飲み物を手渡しながら心配そうにオスキャルが覗いてくる。
(訓練を舐めていたつもりはないんだけれど)