幽霊姫は止まれない!
やはり高位貴族の令息たちが集まっているだけあって毛先まで美しい。その緑の瞳も顔立ちすらもどこか気品を感じる。普段幽霊姫としてあまり貴族たちとは接していなかった私は、ついそんなことを考えながらジッと見つめていると、まるで私たちの間を割り込むようにオスキャルがやってきた。
「ちょっと、令息たちを教えなくていいの?」
「今素振りさせてるんで。それにそこに倒れているご令息にも平等に教える必要がありますから」
そう言ったオスキャルが、いまだ座り込んでいる令息へと手を差し伸べる。そして。
「立てますか? ミック公爵令息」
そう口にした。
「ちょっと、令息たちを教えなくていいの?」
「今素振りさせてるんで。それにそこに倒れているご令息にも平等に教える必要がありますから」
そう言ったオスキャルが、いまだ座り込んでいる令息へと手を差し伸べる。そして。
「立てますか? ミック公爵令息」
そう口にした。