幽霊姫は止まれない!
第十九話 後悔しても知らないからね!
今日は二国の合同訓練の休暇日。しかし休暇日と言えど私の専属護衛騎士であるオスキャルは絶賛仕事中であり、そのため彼は休むことなく私の宿の部屋へと来ていた。もちろん部屋の中へと招いたのは私だ、本来の目的を達成するための相談をするために。
「いや、それミック公爵令息に誰に聞いたか教えて貰ったらいいだけの話では?」
だが、私の推理と新たに浮上した難問をオスキャルへ説明すると、呆れたようにそんなことを告げられる。
「それだと今までの推理が無駄になっちゃうじゃない」
そんな彼にフンッと鼻を鳴らした私がそう言うと、オスキャルがわざとらしくため息を吐いた。
「不満なんて聞かないわ。だって私と貴方は今から名探偵なんだから」
「ふたりとも探偵役なんですか? というかエヴァ様は迷探偵の方でしょう」
(随分不満そうね)
確かに彼は貴族令息へ訓練をつけながら、休日はこうやって私の護衛を務めている。
「いや、それミック公爵令息に誰に聞いたか教えて貰ったらいいだけの話では?」
だが、私の推理と新たに浮上した難問をオスキャルへ説明すると、呆れたようにそんなことを告げられる。
「それだと今までの推理が無駄になっちゃうじゃない」
そんな彼にフンッと鼻を鳴らした私がそう言うと、オスキャルがわざとらしくため息を吐いた。
「不満なんて聞かないわ。だって私と貴方は今から名探偵なんだから」
「ふたりとも探偵役なんですか? というかエヴァ様は迷探偵の方でしょう」
(随分不満そうね)
確かに彼は貴族令息へ訓練をつけながら、休日はこうやって私の護衛を務めている。