幽霊姫は止まれない!
第二十話 貢ぎたいタイプなの?
結果、オスキャルの熱烈な希望で休息を返上し街へ繰り出すことにした私たちが最初に向かったのは貴族御用達の高級店が並ぶ通りだった。
「ねぇ、私一応平民設定なんだけど、こんなとこにいていいのかしら」
「あ、その設定まだ覚えていたんですか。高位貴族にため口だし、というか全体的に偉そうだったんで忘れられたのかと思ってました」
「失礼ね。高位貴族と接する機会がないので普段通り振舞ってしまった令嬢という設定なのよ」
「なるほど。いつも通りってことですね」
(まぁ、オスキャルの恋人って設定だしここにいてもいいのかしら)
オスキャルが普段こういったお店で買い物をしているかは別として、王族の専属護衛騎士なのだから給金はたんまり貰っているはず。それならば高級街にいてもおかしくはないだろう。そしてそんな彼に連れられている私がここにいても不自然ではないはずだ。
それに、ターゲットであるミック公爵令息はよくこの通りで令嬢とデートしていると聞いた。デート相手が彼をそそのかし偽の情報を教えた相手かはわからないが、探す価値はあるはず。
「いいわね、探偵らしくなってきたじゃない!」
「ねぇ、私一応平民設定なんだけど、こんなとこにいていいのかしら」
「あ、その設定まだ覚えていたんですか。高位貴族にため口だし、というか全体的に偉そうだったんで忘れられたのかと思ってました」
「失礼ね。高位貴族と接する機会がないので普段通り振舞ってしまった令嬢という設定なのよ」
「なるほど。いつも通りってことですね」
(まぁ、オスキャルの恋人って設定だしここにいてもいいのかしら)
オスキャルが普段こういったお店で買い物をしているかは別として、王族の専属護衛騎士なのだから給金はたんまり貰っているはず。それならば高級街にいてもおかしくはないだろう。そしてそんな彼に連れられている私がここにいても不自然ではないはずだ。
それに、ターゲットであるミック公爵令息はよくこの通りで令嬢とデートしていると聞いた。デート相手が彼をそそのかし偽の情報を教えた相手かはわからないが、探す価値はあるはず。
「いいわね、探偵らしくなってきたじゃない!」