幽霊姫は止まれない!
私も王族だ。魔力量も多く、また適正もあったためソードマスターまでとはいかないが身体強化を含めた繊細な魔力操作が出来る。訓練も欠かしておらず、もし本当に開戦した場合は最前線で必ずや成果をあげてみせる――が、合同訓練ではこの王族特有の髪色を隠す鎧を着用するわけにもいかず、なくなく諦めたのだ。
それにエヴァの命はオスキャルが守り、そのオスキャルからの魔の手から近衛騎士たちが守る。この完璧な布陣で、私という護衛対象を増やすのは得策ではないだろう。
本来ならばエヴァたちは使節団として出向き、隣国の王城の貴賓室で過ごすべきだろう。
だが、エヴァたっての希望で王族だと隠したいというものがあった。あの髪色と瞳の色でどう隠すのかはわからないが、逆に堂々としていればバレないかもしれない。
しかし王城の貴賓室に泊まっているとなれば話は別だ、一瞬でバレる。
「難しいな」
ふぅ、と息を吐いた私だが、結局隣国の高級宿泊所を丸々貸切るということで手を打つことにした。
それにエヴァの命はオスキャルが守り、そのオスキャルからの魔の手から近衛騎士たちが守る。この完璧な布陣で、私という護衛対象を増やすのは得策ではないだろう。
本来ならばエヴァたちは使節団として出向き、隣国の王城の貴賓室で過ごすべきだろう。
だが、エヴァたっての希望で王族だと隠したいというものがあった。あの髪色と瞳の色でどう隠すのかはわからないが、逆に堂々としていればバレないかもしれない。
しかし王城の貴賓室に泊まっているとなれば話は別だ、一瞬でバレる。
「難しいな」
ふぅ、と息を吐いた私だが、結局隣国の高級宿泊所を丸々貸切るということで手を打つことにした。