幽霊姫は止まれない!
ハッケルト公爵家へ着いた私たちは、ミック公爵令息の案内で裏庭へと向かった。裏庭は庭師により手入れされており、季節の花々が植えられているだけでなく、なんと噴水や池なんかもある。池にもいくつもの花が水面を飾っていて、流石公爵家という豪華な作りだ。
連れられた東屋もちょっとした神殿のようだと思うほど柱や屋根に装飾が施されており、そのせいで素の部分が出たのだろう。
平然と座る私とイェッタ、ミック公爵令息とは違い、何故かオスキャルが座った私の背後に立っていた。完全に気分は護衛らしい。いや、護衛で間違いはないのだけれど。
「オ、オスキャル様?」
「ちょ、オスキャル!」
「はい、エヴァさ──、あ」
焦った私の顔を見てミスに気付いたらしいオスキャルの腕を掴み、無理やり私の横に座らせる。
連れられた東屋もちょっとした神殿のようだと思うほど柱や屋根に装飾が施されており、そのせいで素の部分が出たのだろう。
平然と座る私とイェッタ、ミック公爵令息とは違い、何故かオスキャルが座った私の背後に立っていた。完全に気分は護衛らしい。いや、護衛で間違いはないのだけれど。
「オ、オスキャル様?」
「ちょ、オスキャル!」
「はい、エヴァさ──、あ」
焦った私の顔を見てミスに気付いたらしいオスキャルの腕を掴み、無理やり私の横に座らせる。