幽霊姫は止まれない!
「この一点は私のものですわね」
「イェッタは、どうしてオスキャルの好きな具を知ってたのよ」
どこか得意気な彼女を恨みがましくじとっと見ながら聞くと、ハッと私を小馬鹿にしたように鼻で笑われる。
「恋人ですのにこんなこともお知りにならないのね? オスキャル様が訓練の合間に選んで食べられているのがたまごサンドですわ。色んな種類のサンドイッチを差し入れしても、選ばれるのは必ずたまごサンドなんですのよ! ついでにデザートにはアップルパイを好まれます」
「くっ、そうなの!?」
イェッタの解説を聞きながら今度はオスキャルの方を向くと、困ったように眉を下げながら「だって美味しいんですもん」とだけ言われた。
悔しい。私の方が絶対オスキャルと一緒にいるのに、彼の好物ひとつ知らなかったとは。
「次は私もたまごサンド食べる……」
「え」
「私もオスキャルの好物を食べるんだから!」
「エ、エヴァ様……!」
「なっ、ここでまた恋人マウントですの!? 私たちは差し入れはできても共に食べたりはできませんのにッ」
「次! イェッタがクイズを出す番よ、絶対に負けないんだから!」
「の、望むところですわっ」
「イェッタは、どうしてオスキャルの好きな具を知ってたのよ」
どこか得意気な彼女を恨みがましくじとっと見ながら聞くと、ハッと私を小馬鹿にしたように鼻で笑われる。
「恋人ですのにこんなこともお知りにならないのね? オスキャル様が訓練の合間に選んで食べられているのがたまごサンドですわ。色んな種類のサンドイッチを差し入れしても、選ばれるのは必ずたまごサンドなんですのよ! ついでにデザートにはアップルパイを好まれます」
「くっ、そうなの!?」
イェッタの解説を聞きながら今度はオスキャルの方を向くと、困ったように眉を下げながら「だって美味しいんですもん」とだけ言われた。
悔しい。私の方が絶対オスキャルと一緒にいるのに、彼の好物ひとつ知らなかったとは。
「次は私もたまごサンド食べる……」
「え」
「私もオスキャルの好物を食べるんだから!」
「エ、エヴァ様……!」
「なっ、ここでまた恋人マウントですの!? 私たちは差し入れはできても共に食べたりはできませんのにッ」
「次! イェッタがクイズを出す番よ、絶対に負けないんだから!」
「の、望むところですわっ」