幽霊姫は止まれない!
 主賓として呼んでもいない、しかも公爵夫人ではなくその息子からの招待状だ。平民だと思っていたのだから、夫人が私へ招待状を送らなかったのは当然だし、その対応は決して間違ってはいない。
(そもそもお忍びで来たのは私だしね)
 だが突然隣国の王女が来たせいで顔色を悪くしてしまった夫人が倒れでもしたら困る。そう思った私は、彼らの元を早々に去った。
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